<ネットバンキング不正>ウイルス「スパイアイ」など検出

 中国人組織によるインターネットバンキングの預金不正送金事件で、IDとパスワードを盗み取られたとみられる埼玉県羽生市の不動産会社のパソコンから検出されたコンピューターウイルスは「SpyEye(スパイアイ)」や「Buzus(ブザス)」と呼ばれるタイプだったことが24日、捜査関係者への取材でわかった。
 捜査関係者などによると、スパイアイはネットバンキングで使われるIDとパスワードを窃取するウイルス。ブザスは銀行口座などの情報を収集するウイルスという。埼玉県警は中国人組織が不正アクセスや不正送金するためウイルスを送り込みIDなどの情報を入手したとみている。

 県警は24日、福岡市博多区奈良屋町の会社員で中国籍の尚洋被告(32)=窃盗罪で公判中=を不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。逮捕容疑は、氏名不詳の者らと共謀し昨年9月7日、埼玉県内の信用金庫が管理するサーバーコンピューターに、この不動産会社のIDとパスワードを使って不正にアクセス。不動産会社名義の預金口座から他の金融機関に開設された中国籍男性(27)名義の預金口座に計500万円を送金したとしている。

 県警によると、尚容疑者は容疑を否認しているという。【田口雅士】

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