スマホ乗っ取りウイルス ネットに無料作成ソフト

ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」を開発・販売するソフト開発会社「トレンドマイクロ」(東京)が、昨年6月ごろにネット上で確認した。発見当初は「このソフトで、スマホを遠隔操作できる」などと英語で紹介され、37ドル(約3900円)で販売されていたが、同11月ごろからはクリックするだけで無料でダウンロードできる仕組みに変わった。
 
 ダウンロード後に、パソコンでソフトを立ち上げ、自身のパソコンのIPアドレス(ネット上の住所)を入力するなど簡単な作業で遠隔操作ウイルスが作成できる。文書や音声ファイルに作ったウイルスをつけてメールに添付し、攻撃を仕掛ける相手のメールアドレスに送信し、相手側が添付ファイルを開封すればウイルスに感染させることができる。
 
 感染した場合、感染スマホの国籍や携帯番号などを表示して攻撃側に知らせる仕組み。ウイルスの使用者は、感染したスマホを自身のパソコンで自由に遠隔操作でき、メールの送受信内容や連絡先、文書・音声の保存データを勝手にのぞいたり、盗んだりすることが可能という。また、スマホのGPS(衛星利用測位システム)機能を悪用し、感染スマホの所有者の位置情報も把握できる。複数のスマホを同時に感染させることができる。このソフトの被害は日本では確認されていないが、海外では複数発生しているという。
 
 トレンド社は「子供でも利用できる単純な仕組みのソフトで、個人情報の窃取やストーカーなどの犯罪にも悪用されかねない」と指摘。その上で「安易にウイルスを作成すると罪に問われる可能性があり、見つけても絶対にダウンロードしないでほしい」と注意を呼びかけている。
 
 スマホやタブレット端末を狙ったサイバー犯罪は、近年急増している。情報セキュリティー会社カスペルスキーの調査によると、昨年1~11月、日本を含め世界でコンピューターウイルスが新たに11万種以上も発見されている。

【ニュースソース】Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140106-00000087-san-soci